有償プレーリーダーの必要性
冒険遊び場に常駐して、「子どもの遊ぶ権利と自由を守り発展させる」その先頭に立つのが「プレーリーダー」です。
プレーリーダーは子どもからも大人からも信頼される存在であることが求められ、子どもと大人と地域社会を「つなぐ役割」を担います。
プレーリーダーは子どもたちの遊びを豊かにする「仕掛け人」であり、遊び場の安全を守り、ケガの応急処置をします。
子どもと喜怒哀楽をともにし、子どもの内なる声に耳を傾け、子どもたちの声を代弁し、子どもの自由な遊びと育ちを守ります。
遊びは子どもにとって生きることそのものであり、プレーリーダーは子どもの命を預かっているのです。
しかも、つねに不特定多数の子どもたちと向き合ってゆく職務の性格上、他の職業と同じように、プレーリーダーという職業にも、身分保障が必要です。
プレーリーダーの役割20項目
| 役割 | 趣旨 |
| 1.自ら遊ぶ | 子どもが遊ぶということの意味を体感できるよう、まずプレーリーダーが本気になって遊ぶ。 |
| 2.遊び心を誘い出す | 表情、しぐさ、声掛け、行動など、自らの動きすべてにより、「やってみたい!」「おもしろそう!」など、 子どもの遊び心をさまざまな角度から刺激する。 |
| 3.遊び場をデザインする | 道具・素材の準備、遊具の構成・配置を工夫し、遊び「場」の可能性を最大限に引き出す。 |
| 4.気持ちを受け止める | 子どものすることには、必ず意味がある。 言葉だけでなく、むしろ表情、息づかい、しぐさ、行動などから子どもの気持ちを受け止める。 |
| 5.一緒に考える | 失敗も含めた子どもの試行錯誤を大切にし、プロセスを共有する。 |
| 6.気持ちを翻訳する | 子どもだけでは言葉にできず伝えきれない気持ちを、親や教師などその子に関わる大人に伝える。 |
| 7.防波堤になる | 子どもに対する強い管理、命令、恫喝などの状況に対し、いざという時は子どもを守る。 |
| 8.求めに応じて教える | 何かに挑戦しようとする子どもが求めてきたとき、適切な知識や知恵を伝授する。 |
| 9.大人として向きあう | 差別、いじめ、暴力、自傷など、いのちを傷つける言動に関しては、先に生まれてきたひとりの人として子どもと向きあう。 |
| 10.危険を察知する | 遊具、遊び場、動線に潜むハザードと必要なリスクを読み取り、的確に対処する。 |
| 11.緊急時に対応する | ケガ、事故、苦情などのトラブル、あるいは事件への早期対応およびアフターフォローを的確に行う。 |
| 12.人と人を繋ぐ | 遊び場に来る子どもと子ども、子どもと大人、大人と大人など同世代・異世代間の出会いのきっかけをつくる。 |
| 13.地域資源を開拓する | さまざまな人材や関係諸機関などの地域資源を発掘し、それぞれの立場から遊び場に主体的に参画できるように工夫する。 |
| 14.関係を紡ぐ | 地域はもちろん、学校、行政、関係諸機関も含み、顔の見える関係を重層的につなぎ合わせていく。 |
| 15.地域に広める | 地域での子どもの遊びに対する理解を進めるために、遊び場やそこでの子どもの様子を発信する。 |
| 16.社会に伝える | 社会をよく知り、社会のなかで子どもがどのような状況に置かれているかを敏感にキャッチし、 子どもの視点から社会に対してメッセージを送る。 |
| 17.子どもの立場から交渉する | 地域、行政、関係諸機関との交渉を通じて、子どもの力となる実利を引き出す。 |
| 18.主観を振り返る | 遊びの世界に足場を置き、子どもの前に立つ自分の子ども観・遊び観を振り返り、検証する。 |
| 19.客観を記録する | 子どもがしたこと、話したこと、子ども同士の関係をできる限り客観的に記録整理し、 そのうえで、どう思ったか、感じたかも記録する。 |
| 20.次代を意識する | 子どもがいきいきと遊ぶことができる環境を整えるための精神と知恵を先達から受け継ぎ、 後輩に関しては、先に行くものとしての自覚にたち、次世代のプーリーダーが育つ環境作りに努める。 |
日本冒険遊び場づくり協会2005年度事業報告書より抜粋